パリ最後の年を星付きレストランで散財しようと決めて2週間。今日第一回目が実現しました。
正直1回目からこんなに当たりのレストランに行ってしまうと次からわたしたちの評価がきびしくなってしまうかも。きのうの夜は今日のために何も食べなかったのですが大正解。
Astrance 4, rue Beethoven, 75016 Tel : 01-40-50-84-40
わたしたち専用のようになってしまった2階に通されたらこんなかわいいセッティングが。
お料理はおまかせで、まず小さなグラスに入ったカボチャのムースでスタート。
フォアグラをこのようにして食べるなんて目からうろこです。マッシュルームを紙のように薄く切ってそれをフォアグラと交互に重ねミルフィーユにしたててあります。上にはほんのりシナモンがかかってます。フォアグラ自体も葡萄ジュースにつけてあるのだとか。
お魚はあんこう。玉ねぎとムール貝が添えてあるのですがなんとも言えない不思議な味。マンゴーとパパイアを細かく叩いたものがあんこうにぴったり。どうしてこういうマッチングが考えられるのだろう。
これはたぶん魚と肉の間の口やすめに出されたのだと思うが、チョリソを添えてチョリソ味ソースをかけたレンズ豆の煮込み。チョリソのソースがとてもおいしかったです。
お肉はpintadeほろほろ鳥。たぶんすごく質のよいものを使っているのでしょうが、こんなしっとりとした味のある鳥はめったに出会えるものではないと思います。時間をかけてじっくり焼いたと説明がありました。
またまたお口直しなのかレモングラスの小さいシャーベット。レモングラスってタイ料理に良く使われる野菜だと思っていましたが、こうやってデザートにも使えるのね。
デザートが運ばれてきてびっくり。3種類もあったのです。そのひとつひとつがカンゲキもの。
まず白い筒状のものはメレンゲでできていて容器そのものが食べられるのです。中に洋ナシのシャーベットが入っています。このメレンゲも絶品でしたが中の洋ナシのシャーベット、口に入れたとたん、これ作った人天才!って思いました。ふたつ目のデザートはイル・フロタントと説明されましたが、カスタードともどももっともっと高級な食感、味でした。3つ目は濃いチョコレートムースの乗ったサブレ。
これで終わりかと思いきや、卵のカラに入ったジャスミンティー味のクリームのようなミルクティー、ミニマドレーヌ、フルーツの盛り合わせが出てきたのです。
すべて素材を厳選しているのがわかり、客を絶対満足させるぞという意気込みの感じられる料理でした。だれにでも自信をもって勧められるレストランです。
料理は芸術だ!とうなずける一日だったのです。